デジタル放送の課題:
NHK受信料問題で問われる日本国民の品性
http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050526org00m300115000c.html

あまりにゆんゆんなのでとりあげます。

まず、タイトルからして謎。読んでみればわかりますが、「デジタル放送」とは直接関係ない話です。

もう、ツッコミどころ満載なので困っちゃいます。

公共放送たるNHKが必要なのか、不要なのかといったことは、今さら議論されるべきことではないだろう。ユニバーサルサービスの充実度はもちろんのこと、災害時などにNHKのニュースにチャンネルを合わせる人の数を見れば、いかに信頼された放送を行っているのかは明らかなことだからである。

どういうわけかNHKを信頼している人が多い、あるいはそういうイメージがあることは認めます。だけどNHKの放送が信頼に足るかどうかは、別の話。

しかし、NHK受信料不払い者数の拡大が沈静化しなければ、公共放送として、高視聴率の期待しにくい番組や身体機能に不自由を抱える人向けのサービスを展開することが難しくなってくる。スクランブルをかけることによる完全有料放送化も検討せざるを得なくなっていくと思われるが、今の受信料制度を続けていく方向での解決が望ましいことは言うまでもない。

どうして「言ういうまでもない」のか理解できません。どうやら著者の脳内では完結しているらしいです。

一連の不祥事を起こしたことについてのNHK側の謝罪の姿勢は、十分にうかがえたと思われるが、

どこらへんにうかがえたのでしょうか…。具体的に何か結果を出しているだろうか。お詫びCMは時々見かけますけど。

要支払い世帯数の8割超が実際に支払いを行ってきた現実からすると、これまでだって不払いのまま視聴している世帯にペナルティーをかけずに放送してきたのであり、今になって100%の支払いを求めるのもおかしな話ではあり、またそうした事実を以って不平等だとする議論を新たに展開するほどのことではないのかもしれない。

どうして100%の支払いを求めるのがおかしな話なのでしょうか。それに「かもしれない」って、あなたの意見はどっちですか?

そろそろ疲れてきました…ツッコミを入れられない文を見つけるほうが難しいくらいです。最後に強烈なのを引用して終わりにします。

たとえは違うかもしれないが、日本の全国各地には、畑で採れた野菜などが、料金箱の横に並べられて、無人で売られている光景を目にすることが多い。だれも見ていないからといって、お金を入れずに野菜だけ持っていく人はいないという前提だ。そうした光景が消えていくほど、日本人の道徳観が下がるようでは、もはや国民としての品位が問われることだと言えるのかもしれない。

野菜が欲しい人が自分から買いに行く無人販売と、要らない人にまで強制的に送りつけて、放送法を根拠に受信契約を強要するNHKを同列に扱いますか。

ちょっとこの著者をググってみました。他にもゆんゆんな記事がいっぱいです。