クローズアップ現代「そして、ローンだけが残った〜相次ぐ住宅メーカーの破たん〜」

  • 注文住宅の支払形態
    • 注文住宅では、商習慣で、支払いが次のようになっていることが多い。
      • 契約時1割
      • 着工時3割
      • 上棟時3割
      • 完成時3割
    • 一方、建て売りの場合は、手付金を別にすれば、完成時にすべて支払うことが一般的。
    • 建て売りの場合の手付金は保全の義務があるが、注文住宅の場合の代金は保全の義務がない。(住宅会社が自由に使える。)
  • 過度な前払いの問題
    • (資金繰りの苦しい) 住宅メーカーが、割引をインセンティブとして全額前払いを持ちかけ、それを支払った後に倒産するケースが多発している。もちろん、住宅は完成していない。
  • 対策
    • 完成保証制度
      • あくまでも、倒産したメーカーの引き継ぎなどで必要になった追加分を保証する制度。
      • したがって、過度な前払いをしている場合は、その分は保障されない。
      • この制度への加入は義務ではなく、登録料も必要なため、加入しているメーカーは少ない。
      • この制度を利用する場合も、過度な前払いをしないことが重要。
    • 出来高払い
      • 工事の進捗を建築士等がチェックし、完了している部分についてのみ支払いをする。あるいは、支払い分までは完了させる。
      • 1% 程度の追加負担が必要。