K建設

かねてから計画していた、K建設さんを訪問した。無垢の木材など、自然素材を用いた住宅の建築に力を入れている事務所。何せ地場の小さな事務所なので、社長さん自ら説明。

  • ハウスメーカーはメンテナンスはやってくれるが、自社外の業者を使うと保証が効かなくなる。
  • 静岡の木材業者から、直接木材を買っている。
  • 信頼できる大工にしか頼めないので戸数は年間20〜25棟。
  • 工期は、家が大きくても小さくても4か月。早く入居したいだろうし、建て替えの時は仮住まいの費用もかかるから、この期間で完成させる。
  • 床下パッキンは土台の下全体。従来は柱の下などだけだったが、今のはパッキン自体が通風可能な構造になっているようだ。
  • ホタテ貝を用いたチャフウォールという壁材がお勧め。変色せず、自分でも塗れるくらいメンテナンスが容易。接着剤はフノリ。
  • 珪藻土は、こすると取れる。水に濡らしてこするとかなり落ちる。高価。しかも配分率は低い。特にハウスメーカーのは配分率が低い。
  • 押し入れの中も木材。調湿の作用でふとんがふっくら。
  • 畳は無農薬のもの。熊本産。(質問に即答したのに感心)
  • 高断熱は必要だが、高気密は必ずしも必要ではない。それは日本海側や寒冷地のように強風が吹くわけではないし、換気にエネルギーが必要となり、また換気のために乾燥しやすいという欠点がある。もちろん高気密をやる意義もあるが、まずは自然素材を使うことが重要。
  • 断熱材の外側にはデュポンのタイベックシルバーを採用。遮熱と透湿の機能を併せ持つ。
  • 地盤については、近所の人がどのような工事をしたのかを聞くと目安になる。
  • 土台に米マツは適さない (P社は米マツだよ…)
  • 土台には桧の赤身を使うので防蟻処理は必須ではないが、ノンハロゲン系の「ファイヤーレターデント」を使用。
  • 跡取りには、会社の従業員を考えている。同族会社にはしたくない。


整理せずメモを羅列しましたが、熱意のある社長さんでした。自然素材の家は、ハウスメーカーのそれとはまったく別物です。どちらで建てるにしても、一度は見ておくべきと思います。